山嶺

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さあ、登るばい!!

幌尻岳(2052m)

7月11日(火)晴れ〜曇り
振内(民宿)3:30⇒駐車場4:30(30)〜林道ゲート5:40〜取水場7:00(20)〜
幌尻山荘9:20(40)〜金の水12:00〜幌尻岳山頂13:50〜幌尻山荘17:00
7月12日(水) 雨〜曇り
幌尻山荘3:30〜徒渉終了点5:00〜取水場5:30〜林道ゲート7:10〜駐車場8:00
⇒振内(民宿)9:00     

いよいよ最後の日高山脈:幌尻岳。
以前から登って見たい山だったし、気持ちの中では今回のメインだった。 3時過ぎに民宿を出発、駐車場まで1時間、それからゲート2つ過ぎ林道歩き2時間、ザックは重いし、これで、もう疲れました。 ようやく取水場に着く。
額平川に沿って山道を進む、すると、ずるずるの急な長いロープを張ってある所から下りてきた男性が、膝から血を流しているのが見え、ワァーと内心思ったが、山道はそこだけが大変な所だった。
徒渉開始地点で沢靴に履き替え、第1の徒渉は膝の上くらいで流れは速かった、15〜16回以上徒渉を繰り返す。 対岸にはテープやケルンがあり、まあ分かりやすかった。
2時間かかり、ようやく幌尻山荘に着く。 
今日の天気予報は、雨50%だったがどうにか持ちそう、明日はどうなるか分からないので、今日の内に登る事にして、ザックからシュラフとか取り出して小屋の手続きを済ませる。
小屋の前の美味しい水を補給して登りにかかる
ジグザグの登り一方で、尾根に出た。
命の水で又、水を補給し再び登り、ハイマツ帯を過ぎると岩が出てきてガスってくる。
何も見えなくなり、山頂はまだか、まだかと、
下山のタイムリミットは2時の予定を気にしながら、ここで引き返そうかと何回も思い、ピークが見える度に、ここ迄、ここ迄と思いながら
新冠川からの分岐が出てきてしばらく行くとケルンが見え、ようやく幌尻岳に着いた。
写真を撮り、そうそうに下山、七つ沼カールが見えなかったのは残念だった。           時々ガスが スーと流れてお花畑や北カールが見えてきた、北戸蔦別岳からの主稜も見え隠れする。
帰りの長いこと、ようやく17時、小屋に着いた。今日の行動は12時間、やっとゆっくり出来た。
小屋は思った程多くはなく、私達は2階へ。

2時30分起床! 昨夜12時位から雨が降ると管理人(平取山岳会の方)心配しながら眠る
ゴソゴソしだしたので起きて準備する。雨が降り始めたのは2時位であろうか?
まだ小雨だった。増水の心配があり、渡れなくなるので明るくなって降りる予定を変更し、ヘッドランプを付けて、第2徒渉点(小屋の前が最初)で夜明けと計画し(テープとか徒渉点が分からない)、3時30分小屋を出発。(沢靴や靴下が濡れているのですぐ入らない、ここで時間を食うのではと思ったが、早く出来た)
山道は暗いけど慎重に、沢はまだ濁っていないが水量はかなり多くなって、流れが速くなっている。
雨もひどくなって来た、薄暗いので羆にも注意して、急流の深い所では手を繋いで、へつりも慎重に、下は急流、枝沢から落ちる流れは、茶色に変わり始めており、水量も昨日とは全く変わっていた。
ようやく、最後の徒渉点に来た時には水量は腰の上位になっていた。
徒渉を終えてようやく安堵! 少し口に入れて、取水口から林道へ、林道から見る額平川は完全に茶色に変化していた。林道も小沢から流れ落ちる茶色の水が溢れてきていた、駐車場に着いてようやくホッとした。
昨日、下りはゆっくり写真を撮ってと(1枚しか撮っていなかった)話していたが、今日は小屋の前でも写真どころではなかった。 その写真が命取りになるところだった。
民宿に帰り、ズブ濡れた衣類を洗濯しザックを整理して、平取の温泉に行き偶然、そこで1昨日同宿したご夫婦に再会した。 
管理人さんも私達の事を心配されていたそうだ。
(1番に小屋を出てもう居なかったから)私達も下る人達は大丈夫だろうか?と話ながら下ったが、2人のプロガイドが女性3人をサポートしている所に同行させて貰い、話によると4時に小屋を出発、最後の2〜3の徒渉点ではザイルを張り、ガイドの1人が川下に立ち、もう1人がサポートして、1人ずつ渡したそうだ。中の1人は顔が何度も水面に落ちガイドが引き上げ、カラビナを付けていてもロープを握る力もなく流され、他の女性達も足が川底から浮いていたそうで、水量も胸辺り、茶色に濁り、女性達もロープを必死で引っ張り、徒渉して来た男性達(結果的にはその人達も戻ることに )も手伝い、相当緊迫した様子だったそうで、生きた心地がしなかったそうです。
(そのご夫婦の奥さんは3年前に近所の人が幌尻で流されて亡くなったそうで、行くのが怖かったそうです)
余談ですが私が2階から降りて外に出る時、そのプロのガイドさんは朝食の卵焼きを食べておられました。
私はガイドさんとは知らないけど、相当できる山屋さんだな、余裕があるなぁーと思って横を通りました。
話を聞いていて、私達もすこしでも速く徒渉を終えなければと思い、出発の30分の差が
大きかったと、身の毛のよだつ思いでした。




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