山嶺

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日本一の頂 富士山(3776m)へ

北方 眞知子

富士山に行くぞ〜と決めたのは、1ヶ月余り前のこと。春先から体調を壊し力はない。山行回数も少なく、不安がいっぱい。「山と渓谷」の増刊号に富士山特集があったので、早速買って本で予習する。


7/16

新富士にてバスに乗る前に金剛杖を買う。富士宮5合目近くになる頃からガスがかかり、山など見えない。バスの運転手さんが、「この辺りはいつもこうなんですよ。上はきっと晴れているはずですよ!」の言葉に、すこーしホッとする。登ること2時間で今日の宿泊地である“元祖7合目小屋”に着く。まだ夕方なのに、寝ている人もいる。プラスチック容器にレトルトカレーが配られ、夕食をとる。1枚の布団を2人で使ってくださいとのことで、シュラフカバーに入り込みzzz・・・。夜中になると出発する人、小屋に入る人で騒々しい。異様な小屋泊まりを体験した。

7/17

朝3時半起床。外は雨らしい。雨具をつけて4時15分出発。雨はすぐに小雨になった。彼方に雲が朝焼けして、うっすらと丸い太陽が見える。“まぶしい”ほどのご来光ではないが、良しとしよう。ジグザグの岩場の登りが続く。時々、深呼吸をしてみる。傾斜がきつくなり、ゆっくり、ゆっくり登る。6時、9合目。石段の登りとなり、足が重くてキツイ。7時45分、頂上へ。右回りでお鉢めぐりをする。赤銅色した火口は、不気味な感じがした。剣ヶ峰には今は無人の富士山測候所がある。久須志岳へと廻り、須走口登山道を下る。延々と続く砂礫の下りだ。前夜の雨で、やや湿り気味でホコリがたつことはなかった。樹林帯に入り、途中休みながらゆっくりした。須走新5合目でタクシーの運転手さんと交渉して、民宿まで安く乗れた。山中湖畔の宿で、おいしい食事と美酒に酔った。

7/18

朝4時に目が覚めた。湖上では、早くも釣りをしている人が見える。夏休みが始まり、この辺りではバカンスを楽しむ人でにぎわう事だろう。

                   

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