山嶺

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韓国 インスボン クライミング

2005/10/7〜10/10
報告 石橋康子

10月7日 ソウルは雨
福岡空港を10:30に出てソウルインチョン空港には11:55到着。バスでキンポ空港まで、地下鉄とタクシーに乗り継ぎトソンサに3時に着いた。雨のためここで雨具をつけ入山料を一人1600ウオン払い一時間ほど山道を歩くと「白雲山荘」に午後4時には着いた。山荘は2階建てで1階は食堂、2階が宿泊施設である。

写真:大スラブ
山荘からはトイレの前から15分ほどで取り付きだ、アプローチは楽チン。
“なんて大きなスラブなのだろう” はじめてインスボンを見て驚いた。美しく白い岩肌、傾斜のきつい壁、そして大勢の元気な韓国人クライマーが大声で叫びながら大スラブに取り付いている。インスボンには活気がある。まるで早朝の市場のようだ。

8日 曇り
ウジョン(友情)Bルート

足慣らしで取り付くインスボンは昨日の雨でじめ〜としている。易しいスラブでも怖い、1ピッチはどきどきした。2ピッチ目はなんとか登れた。ここで下部の大スラブが終わりウジョンBルートへ「W級だから簡単ですよ」とIさんが言ったがなんと言うこと、かなり傾斜がきつく難しかった。次のクラックはまだ濡れて水があり撤退、山荘へ下山。
9日 晴れ
ショイナードBルート
朝から韓国のクライミングスクールや登山スクールの生徒たちがきつい体操したり、外で食事の用意をしたり(キムチ色のご飯をコッヘルでぐつぐつと炊いている)大声で元気がいい。
半分くらいは縦走に出かけるようである。この当たりは凄く景色がよく、面白い岩嶺歩きが出来るようである。私も一度歩いてみたいと思った。
クライマーは早くから岩場に行っている。
そんな大勢の韓国人クライマーの中を私たちはショイナードBルートに取り付いた。
Kさんはいつもの調子ですいすいと登る。私は滑りやすいスラブを慎重に登った。クラックも慎重に。レイバックの所は外れないように登った。韓国人クライマーが先に行ってくださいと言ってくれたので渋滞せずに行けた。
核心部と言われる2ピッチ目のアンダーフレークをトラバースする所はところどころ濡れて気持ちが悪かった。指が入らないようなところもあり、滑ると振られる恐怖に足がすくむ。スタンスが見当たらない。慎重に一歩ずつ足をすすめ残置シュリンゲの所までなんとか必死にトラバース、フレーク沿いに上方に登るところはもっと濡れている、ぬれた壁をスタンスにようやくビレイポイントに着いた。 目に汗が入る。
だがその後のチムニーはもっと私を苦しめた。身体が入れば動きが取れず腕を入れても役に立たない。手、足、背中、体中を使いどうにか這い上がった。
5ピッチのダブルクラックは「きつかった・疲れた」両手を外側へ観音開きにし、身体を持ち上げる、ぴたっと決まって気持ちよく登れるが腕力勝負である、10Mくらいこらえて登る、途中で力が萎えるかと思うことがあったが必死で耐えて登った。
ナポレオンの帽子と言われる耳岩の基部にたどり着き少しほっとした。だが耳岩の厳しいスラブはもっと難しかった。なんとKさんの絶妙な手綱捌きでなんとか登れた。
下山のラペルステーションはデンジャラスなところにあり、私たちはフィックスザイルをつたいたどり着いたが、韓国のクライマーはフリーで降りている。この人たちは怖くないのかと驚いた。色とりどりのザイルがのれんのように垂れている。2回のラペリングで下山。
気がつくと手から血がたらーと流れ、あちこち擦り傷や打ち身がある。名誉の負傷だ。下山はKさんと“どんどんちゅう、チジミ”と念仏を唱えながら山荘を目指し歩いた。
念願の韓国インスボンのクライミングは厳しかったけど大変楽しく、白雲山荘も居心地がよく、オーナーの李さんもいい人で、すっかり好きになった。又機会があったら是非行きたい。
(一番好きだったのは美味しい料理そしてどんどんちゅうだったかも)

メンバー石橋他9名

費用  飛行機 51000円
その他 12000円




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