2006年1月29日
報告 染谷大地
午前7時仙酔峡に到着する。車から降りると予想ほど寒くはない。 快適な山行になりそうだと思った反面、氷の具合が心配になる。 なんせ今回は初めてのアイスクライミングである。どうせならベストなコンディションで登りたい。 講師から「11時までに核心部は登らなくては危険。間に合わなかったら引き返す。」と、言われ急いで準備をする。 7時半ごろ出発。リーダー体験ということで関門までは僕がリーダーとなる。皆のペース配分を考えたり、上着の脱着の指示を出したり気を使いすぎて頭ばかりが回転する。リーダーとは大変なもんだなと思い知った。 その後赤谷に入り、アイゼンを着け登っていく。 会の山行や登山学校を通してアイゼンでの歩行やピッケルの使い方にも慣れてきていたので今回はそれほど苦しくない。テンポのよいリズムで谷を登っていくと小さな滝が現れた。 何とか氷も残っていたようでザイルを準備しトップが登り始める。そして自分の番が来た。 アイスクライミングのイメージはとても怖いもの、腕の力がすごい必要なものという思いがあった。しかし、いざ取り付いてみると危なっかしいながらも氷に刺さったバイルとアイゼンは安定しており、確かな手ごたえを感じながら登ることができた。 ただただ、バイルが抜けなくなることも多くそれが非常に困った。 そのような滝をいくつか越え、最後の滝に到着する。ここでは今までと違い、テカテカの氷だった。バイルを振り下ろしてもガチンと跳ね返ってくる。 それまでに講師から「岩でもアイスでも大事なのは三点確保」と言われ、両足にしっかり体重を乗せてから次の一歩を踏み出すことを心がけていたので、ここでも基本に忠実に行おうとする。しかし、心がけてはいるもののやっぱり難しかった。しっかり氷に食い込まないアイゼンに体重をかけるのは難しく、腕の力や気持ちの勢いでがむしゃらになりながら、何とか登ることができた。 これで登りきったのかと思いきや、まだまだピークははるか先に見える。 今度はダイレクト尾根を登っていくがここが本当に怖い。ザイルをセッティングする講師の手際のよさにただただ感心する。自分もこういうふうにできるようになりたいなと改めて思った。 あと、雪が残っていたので足場がしっかりしており、そこまで落石が起こりやすい環境ではなかったが、雪が少なかったらと思うとゾッとする。 講師が「雪山はスピードが大事」といっていたことがよくわかった。 午後3時過ぎピークにたどり着く。ここからは半分走るような感じで一気に降りる。足がガクガクしているのを感じながら、まだまだトレーニングが必要だなと思った。 下山後、講師が「今回は吹雪いていなかったし、暖かかったし、本当の冬山のきつさの半分もない。これを本当の冬山だと思ってはいけない」と言われた。 次回、2月の大山は気を引き締めて挑もうと思った。 |
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