山嶺

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さあ、登るばい!!

層雲峡 錦糸の滝

(アイスクライミング)

2月17日〜20
メンバー 石橋他 工藤(庵)石橋清志(庵)鳥井(庵)SさんNさん(札幌中央労山)
報告 石橋康子

錦糸の滝は大函駐車場からトンネルの横を歩いて40分位の所にあった。

石狩川を渡ると厳しく美しい氷の滝が目前に現れた。
左側は傾斜が緩いが右側は切り立っている。
真ん中当たりは縦に氷の柱が波打っている。
目の前に滝を見ると氷は硬そうに大きく立ちはだかっている。

切り立った氷壁に不安と後悔がよぎる。
「あ〜こんなに切り立っている」「登れるだろうか・・・」

凍える手でハーネスを付けアイゼンを、
とその時ヘルメットの下に置いていたオーバーミトンがヘルメットと共に強風に吹き上げられた。あわててヘルメットを拾ったが
オーバーミトンは高く吹き上げられ取りに行けなかった。
仕方ない右手は毛糸の手袋で登る事に、とにかく登らなくては。

    

1ピッチ目
Nさんリードで工藤さん鳥井さんと難なく登っている。
50mいっぱいで(正確には3m位足らない)1・2ピッチ分ザイルが伸びている。
鳥井さんの後に私が取り付いた。5m位直登すると階段状になり少し楽になる。
その後左手に岩壁右手に垂直の氷壁が現れた。
この岩壁と氷壁をアイゼンで蹴りながら身体を持ち上げ切り立った氷壁を登る。
ここがこのルートの確信部か。
何とか登り上がりその上のテラスに上がりこもうとしたが・・・
上がり込めなかった。
この時アイゼンとバイルの効きがあまく、
思いっきり落ちて5m位右手に身体が振られていた。
うわあ〜。下を見ると景色が違っている。
白く波打つ氷の壁が美しい。
(ルートに戻らなくては)
ぶら下がって呼吸を整えて「えいや〜」
バイルを大きく振り、アイゼンで蹴りながら左方のテラスに上がる。
(いつか見た映画の主人公みたい)
そして傾斜の緩い壁をへなへなになりながら登りこのピッチを登りビレイした。
手、足の先が痛い。暫くはじんじんと痛かった。

2ピッチ目 30m
ここは雪壁だから簡単ですよとNさん。
私はまるで雪の中を泳ぐように這い上がるが、雪がふわふわしていて身体が上がらない。
垂直の雪の壁は足がかりが無く上に登れない。
格闘の末なんとかビレイ点へたどり着いた。

3ピッチ目 30m
最終ピッチである。
1.5m位直上するとその後は階段状である。
そして左へ少しトラバースする。
緩い傾斜を登ると終了であった。
みんなのにこにことした顔が出迎えてくれた。
下りは懸垂を2回で取り付きに。

「やった〜登ったぞ〜」いいえ「登らせて貰ったぞ〜」
錦糸の滝を登れた。
感無量である。
リードして頂いた北の岳人 NさんSさんありがとう御座いました。

こんな下手な私が錦糸の滝に登れたのも皆さんのおかげです。
      
車を置いている駐車場まで足取り軽く戻る。
心の中で何度もつぶやく「よかった〜!!」

ホテルに戻り温泉に入りビールで乾杯、蟹で乾杯。

2次会でも北と南の岳人による交流会は賑やかに続いた。

今回の北海道の旅も沢山の思い出とコレステロールを身につけ楽しく幕を引いた。
さて来年は・・・




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